2012年03月28日
リレーコラム(5):テラビット 寺内謙司さん
過去のリレーコラムをまだご覧になられてない方はこちらからどうぞ。
・リレーコラム(1):山本政昭さん
・リレーコラム(2):西村祐信さん
・リレーコラム(3):保利一誠さん
・リレーコラム(4):EDDIEBOND 稲冨さん
リレーコラムでは、気になるクリエイターさんの七つ道具を紹介してもらいます。
七つ道具と言っても、七つじゃなくてもOK。
クリエイターさんがどんな仕事をしているのか、道具を通して見ていきましょう!
今回はテラビットの寺内謙司さんです。

株式会社テラビットの寺内です。
■仕事の内容
業務内容は映像全般で、企画から制作までおこなっています。
主にテレビCM・番組タイトル・企業用VP映像・DVD制作などを、編集ソフトやCGソフトを使って素材作り(モデリング)から、アニメーション制作まで携わっています。
分業でされることが多い業種ですが、一通りのことを社内で簡潔させることが行えるような会社です。
また、キネクトセンサーを使ったMMD用のCGモデルデータ制作や、今回ご紹介頂きましたEDDIEBONDさんが取り扱われていますjunaio用の3DCGモデル制作なども行っています。
七つ道具ということで、7つに絞るのが難しいのですが、今回使用頻度の多いものをご紹介させていただきます。
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■テラビットの七つ道具はコレだ!
1、パソコン「編集」(Windows7ベースで構築)
これが無くては仕事ができません。 職場に居る時はほとんど、モニターにむかって作業をしています。
以前は、編集やデザインはMacintoshという風に拘っていましたが、起業時に数台購入することを想定していましたので、価格とマシンパワーのバランスを考えてWindowsベースで構築しました。
どれもパソコンショップで購入できるものですが、カスタマイズを行ってスピード重視で組上げています。
主にメインで使用するPCはSSDをRAIDで積んでいます。このSSDはハードディスクよりも高速にアクセス等が行えますので、アプリケーションの起動や、制作中の保存作業などでストレス無く使用することが行えます。
「速さはどれくらいか?」とよく聞かれますが、分かりやすい比較物として、イラストレーター(書体の読み込み含め)が約4秒で立ち上がるというのを話しています。
・Windows7 Pro64bit(i7 X980): メモリー24GB : SSD 320GB RAID : HD 4TB
・Windows7 Pro64bit(i7): メモリー12GB : HD 4TB
・Windows7 Pro64bit(i5)× 2台 : メモリー4GB : HD 4TB
2、ビデオカメラ「撮影」
・SONY NEX-VG10 ・SONY NEX-VG20
レンズ交換ができるビデオカメラで民生機とプロ機の中間機のような存在のカメラです。
小さくて、機能を疑いますが十分なくらいの画質をもっています。
レンズは、望遠レンズと広角レンズを使い分けています。
またSONY製品のカメラなのにニコン用のレンズを付けたりということをしています。手持ちのレンズを活用したかったので、マウントをかませて明るいレンズとしてボケ感のある映像を撮ったりしています。
映像のデータは、SDカードに記録されパソコンにマウントさせることで映像素材をそのまま使用できます。
3、ワイヤレスマイク
ピンマイクの音を、電波で飛ばしカメラに取り付けたレシーバーで受信します。
50mくらい離れていても大丈夫です。 本当はSONY製のワイヤレスマイクを揃えたいところですが、お手軽な他のメーカーのものを使用しています。
電源は、充電ができるエネループを使用。
4、防音室(YAMAHAアビテックス)
主にナレーション録音で使用しています。
集音材で雑音を極力抑えられた防音室なので、雑音の無い音を収録することができます。 録音はパソコンのソフトで直接で行っていますので、録音をして映像と合わせてプレビュー確認がすぐに行えます。
また、道路沿いの窓には防音タイプの窓を追加で取り付けていますので、さらに静かな空間での収録が可能となっています。
5、アプリケーション
Adobe製のアプリは全て入れていますが、メインで使用するのがAfterEffectsです。もう17年くらい使っていますが、IllustratorやPhotoShop等で作った素材を動かしたりエフェクトをかけたりしています。
長時間の編集には向きませんが、15秒~30分程度の効果込みの映像制作にはAfterEffectsを使用しています。
編集ソフトではなくモーショングラフィックソフトという位置づけです。これらのソフトでCM関連を仕上げています。
Dstorm LightWave3D こちらはCGアプリケーションですが、凝ったものを作りたい場合に使用します。
キャラクターや、フライングロゴなどを作ったりします。 同じソフトでも建造物や重機(ショベルカーとか)などのようなものが作れます。 弊社のキャラクターもこのソフトのみで制作しています。
6、フォント(書体)
購入したパソコンにも標準でフォントは入っていますが、フォントメーカーの書体を使用しています。
この場合は、使用ライセンスを払って書体を使用しています。
「書体 = 無料」と思われがちですが、印刷物や放送などで使用する書体にもライセンスがあるものがあり使用することでのライセンス料が必要になってきます。(もちろん無料の書体もたくさんありますよ。)
7、エルゴヒューマンの椅子
大川のセキ家具さんが国内代理店の、エルゴヒューマンのイス。
デスク作業が長いと座ってることが苦痛になりますが、これは疲れを体に溜め込まない椅子だと思っています。
体にフィットする部分がメッシュ状になっていて、高さはもちろん 腰や背中にあわせて調整がおこなえます。
月9のドラマでもたびたび見かけるイスということと、制作仲間からのオススメもあり肝心な作業用パソコンの購入よりも先に椅子を購入しました。
道具の一つとして選んだのは、長時間のデスク作業でも体が疲れないことと、座ることで作業モードがオンになることから選択させていただきました。
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以上が、テラビット現在の7つ道具です。
テラビットの寺内さん、ありがとうございました!
クリエイターさんの七つ道具。
みなさんは、普段どんな道具を使って仕事をされていますか?
一度見直してみるものいいかもしれませんね♪
これまで、様々なクリエイターさんたちにバトンを回しながら行ってきたリレーコラムですが、
23年度は本日が最後となります。
「つくっとサガ」では、24年度も様々な取り組みを行っていきます。
今後とも、「つくっとサガ」をどうぞよろしくお願いいたします!